注文住宅の土地選びチェックポイント|買わない方がいい土地や失敗を防ぐコツも
理想のライフスタイルを実現する注文住宅を建てるなら、土地選びがポイントです。
建物は間取りやデザインで工夫できますが、土地や環境は一度選ぶと変えられないため、慎重に選びたいですよね。
そこで今回は、注文住宅の土地選びで大切な事前準備やチェックポイントについてお伝えします。
買わない方が良い土地や失敗を防ぐコツも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
土地選びの前に必要な準備
実際に土地選びを始める前に、事前準備としてやっておくべきことをお伝えします。
理想の暮らしを家族で話し合う
まずは、新しい住まいでどのような暮らしがしたいのかを、家族で話し合ってみましょう。
できるだけ具体的で、生活をイメージしやすい要望を出し合うことをおすすめします。
- ・見晴らしが良い土地が良い
- ・ガーデニングをしたい
- ・広いドッグランをつくりたい
- ・海沿いの土地でサーフィンがしたい
どんなことでも構いませんので、理想の暮らしを考えて家族で意見交換してみてくださいね。
家を建てるエリアを決める
通勤や通学、利便性など様々な条件を考えながら、家を建てたいエリアを決めておくことも大切です。
特に住みたい場所が決まっていないなら、前述した理想の暮らしを送れそうなエリアをいくつか候補に挙げておきましょう。
希望するエリアを狭めすぎると、物件数が限られてしまい、土地探しの難易度が高くなるケースも。
初めは限定的なエリアで探してもいいですが、許容範囲を家族で話し合っておくことをおすすめします。
予算を決める
土地にどのぐらい予算をかけられるのか、あらかじめ考えておきましょう。
大切なのは、建物と費用のバランスを踏まえて予算を決めることです。
令和4年度住宅市場動向調査によると、マイホーム建築の費用に関して次のような結果が出ています。
- ・注文住宅の平均建築費用:3,935 万円
- ・土地の平均取得費用:1,819万円
参照元:令和4年度住宅市場動向調査|国土交通省
平均すると総予算の3割を土地取得費用に回しているという結果でした。
ただしエリアや状況によって変わるので、あくまで目安として考え、注文住宅を建てる地域に詳しいハウスメーカーに相談しましょう。
条件をリストアップして優先順位を付ける
全ての条件を満たす土地を見つけるのは、かなり難易度が高いです。
まずは希望条件をどんどんリストアップして、優先順位をつけておくことで、予算内で満足度の高い土地を選びやすくなります。
理想の暮らしを送れる土地であることを前提とし、広さ・予算・エリアなどの項目の優先順位を考えてみてくださいね。
注文住宅の土地選びのチェックポイント
事前準備ができたら、実際に土地選びを進めていきます。
土地を見る上でチェックすべきポイントを理解しておきましょう。
①通勤・通学経路の利便性
通勤や通学の経路や利便性を事前に調べておきましょう。
単純な所要時間だけでなく、ピークタイムのラッシュや電車の本数、車なら混雑具合もチェックすることがポイントです。
平日と土日祝日によっても混雑状況は変わりますので、注意してください。
お子さまの成長に伴う通学先の選択肢やご自身の転職など、ライフスタイルの変化も見据えて、駅やバス停などの距離、バスの本数も把握しておくと安心です。
②接地道路の状況
土地に接している道路の状況も確認してください。
幅4m以上の道路に2m以上接していることが建築基準法の条件ですが、幅員が狭いと駐車がしづらいケースもあるため注意しましょう。
また、どの方角に道路が接しているかによって、玄関や駐車場の配置が変わります。
希望の間取りや外観デザイン、外構計画を実現しやすいような、道路付けの土地を探すことをおすすめします。
県道・市道なのかによって、水道引込費用などの細かな費用負担なども変わるので、事前に確認しておくと安心です。
③用途地域や建築制限など
物件情報から基本的な用途地域や建築制限を確認することもポイントです。
住居専用地域や商業地域など13の地域に分類されており、用途地域によって建てられる家や周辺環境が変わります。
また、建物の面積に関わる容積率・建ぺい率もチェックしておきましょう。
建築制限は専門性が高い情報のため、ご自身での判断は難しい場合は、信頼できるハウスメーカーに問題ないかチェックしてもらうことをおすすめします。
④買い物スポットや公共施設などの充実度
次のような周辺施設の充実度や利便性も、確認しておくことがポイントです。
- ・普段の買い物(スーパー・薬局・コンビニなど)
- ・役所
- ・通院
- ・銀行・郵便局
スーパーやコンビニなどは通勤経路上にあると便利ですよね。
ペットと暮らしている方は用品店やトリミングサロン、サーフボードが趣味ならショップがあるかなど、ライフスタイルの充実度を高められる施設があるかも確認しましょう。
⑤地域全体の将来性
人口が減少するこれからの日本において、地域全体の将来性は重要なポイントです。
今は良くても、商業施設や会社が撤退すると将来暮らしにくくなる可能性もあります。
地域の人口や世帯数の推移は自治体のデータで確認し、開発計画なども調べてみると良いでしょう。
例えば、大磯町の場合なら総人口は平成22年をピークにやや減少傾向ですが、総世帯数は増え続けています。
令和12年までを想定した「まちづくり基本計画」では、大磯駅から大磯港に至るエリアの商業・各種生活サービス施設の充実や、緑豊かなゆとりある住宅地をつくる計画も。
参照元:人口と世帯の推移|大磯町
参照元;まちづくり基本計画(令和3年度~令和12年度)|大磯町
希望するエリアの情報もチェックしてみてくださいね。
⑥境界が明確になっているか?
古い土地だと境界標が紛失しており、明確になっていないケースもあります。
そのまま買うと、ブロックフェンスの位置決めなどで近隣トラブルが起きたり、相続・売買時にもめたするリスクがあるため注意が必要です。
境界標がない土地は、測量して境界を明確にする方法もありますので検討しましょう。
⑦インフラが引き込まれているか?
水道・ガス・電気などのインフラ関係も確認が必要です。
水道管・ガス管が敷地内にあれば建物とつなぐ工事だけですが、道路から引き込む必要がある場合は費用がかかります。
また、前面道路にも管がなければ延長工事が必要なため、さらに追加費用が発生します。
電柱・電線がない場合は、申請すれば無料で設置してもらえることが多いですが、時間がかかるためスケジュールに影響が出るケースも。
追加の費用や工程を確認することが大切です。
⑧災害リスクが高くないか?
水害・土砂災害・地震など、様々な災害リスクがあるため、ハザードマップで確認することが大切です。
海沿いの地域では津波や高潮、浸水などの災害、山沿いでは土砂災害などの危険性もあります。
同じ市内でもわずかな立地の違いによって、災害リスクは異なるため細かくチェックしてみてくださいね。
買わない方が良い土地の条件とは?
住宅建築用の敷地でも、中には買わない方がいい土地もあります。
具体例を紹介しますので確認しましょう。
- ・車や周囲の音がうるさい
- ・交通量が多いor抜け道になっている
- ・軟弱地盤や傾斜地
- ・水はけが悪い
- ・治安が良くない
- ・抵当権が抹消されていない
- ・制限がかけられている(市街化調整区域・防火地域など)
上記のような条件の土地は、建物や外構の工夫でデメリットを解消するのが難しいため、なるべく避けるのが無難でしょう。
敷地内に高低差がある土地などは、造成・外構工事によって解決できますが、高い追加費用がかかるケースも。
必要な付帯工事の費用も考えながら、土地選びをしてみてくださいね。
土地探しの失敗を防ぐコツ
土地探しの失敗を防ぐコツを知り、理想の暮らしを実現できる敷地を見つけましょう。
現地をしっかり確認する
日当たりや周辺環境、音・ニオイなど、現地を見ないとわからない情報はたくさんあります。
周囲も歩いてみて全体の雰囲気もチェックしたり、時間帯や曜日も変えて確認したりすると、土地の印象が変わることも。
土地探しからサポートしてくれるハウスメーカーの担当者にも同行してもらい、造成やインフラ整備費用がかかるのかなどをプロの目でチェックしてもらうと、諸費用の把握もできて安心です。
判断基準を明確にしておく
良い土地はすぐに売れてしまうため、家族の中で判断基準をまとめておき、気になる土地があればすぐに進められる状態を整えておくことが大切です。
前述したように土地に対する条件を整理して優先順位を付け、なるべくスピーディーに判断できるようにしましょう。
建物と土地をセットで考える
土地を買ってから建物を考えるのではなく、同時進行で検討することも大切なポイントです。
土地探しを不動産会社に相談する方法もありますが、敷地に対する要望だけを考慮して提案されるケースも。
ハウスメーカーにお願いすれば、理想の注文住宅やライフスタイルから逆算して土地を探すことができます。
また、概算の建築費がわかるため土地にかける費用も決めやすく、予算オーバーも防ぎやすいのでおすすめです。
湘南エリアの土地探しは湘栄建設へ
湘南エリアで土地を探しているなら、ぜひ湘栄建設へご相談ください。
「湘栄建設」は建物をつくるハウスメーカーであり、土地を販売する不動産会社でもあります。
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お客様の理想のライフスタイルをお伺いし、トータル的な資金計画も含めた最適な土地・建物をご提案させていただきます。
ご紹介できる土地の一部をこちらのページで紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
施工エリア:二宮町・大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市・寒川町