リビング階段は後悔するからやめた方がいい？｜メリット・デメリット、寒さ・安全対策など紹介
マイホームにリビング階段を取り入れることで、「開放的なデザイン」や「ご家族とのコミュニケーションを取りやすい」などさまざまなメリットがあります。
ただし、リビング階段には、「寒い」「生活音がうるさい」などの理由で後悔することもあるため注意が必要です。
メリット・デメリットを事前に把握し、おしゃれ＆使い勝手がよいリビング階段を実現しましょう。
今回は、マイホームにリビング階段を取り入れて後悔した理由と対策方法を紹介すると同時に、デザイン性と機能性を兼ね備えたものにするためのポイントを紹介します。
Contents
リビング階段を取り入れて後悔した理由と対策方法
まずは、リビング階段を取り入れて後悔した事例を確認しましょう。
ここでは、リビング階段を取り入れて後悔した理由と対策方法について解説します。
冷暖房効率がわるいと感じる
一般的に、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する性質があるため、「冬場は1階が寒い」「電気料金が高くなった」など後悔することがあります。
以下のような対策を講じることで、冷暖房効率を高められます。
- ・住宅の気密性・断熱性を高める
- ・全館空調システムを導入する
- ・階段にロールスクリーンを取り付ける
- ・床暖房、シーリングファンなどの設備を導入する
基本的には、住宅の気密性・断熱性を高め、外気の影響を受けにくい設計にすることが重要です。
冬場の寒さ対策としては、「天井にシーリングファンを設けて暖気を下に送る」「床暖房を採用する」などのアイデアがおすすめです。
以下の記事で吹き抜けの寒さ対策について確認できます。
▶関連コラム：吹き抜けが寒いのはなぜ？後悔を防ぐ家づくりのポイントを解説
プライバシーが確保しにくい
リビング階段は、「来客中は2階にいても落ち着かない」「家族間のプライバシーが確保できない」と後悔することがあります。
「リビング階段の位置を入り口付近に配置する」ことにより、リビングの中央を通らずに2階へアクセスできるため、比較的プライバシーを確保しやすい間取りになります。
リビング階段のメリット
リビング階段には、以下のとおり、たくさんのメリットがあります。
- ・家族とのコミュニケーションを取りやすい
- ・開放的な雰囲気を実現できる
- ・デザインのバリエーションが豊富
- ・廊下をなくせる
1つひとつ見ていきましょう。
家族とのコミュニケーションを取りやすい
例えば、2階に子ども部屋がある場合には、お子さまが部屋に行くのに必ずリビングを通ることになります。
自然とリビングにご家族が集まる機会が増えるため、コミュニケーションを取りやすい間取りになります。
開放的な雰囲気を実現できる
リビング階段×吹き抜けを取り入れた間取りにすることにより、リビング全体が開放的な雰囲気になります。
さらに、「高い位置に窓を設ける」「スケルトン階段を採用する」などの間取りアイデアを取り入れることで、広くて明るいリビングを実現できます。
デザインのバリエーションが豊富
リビング階段は、デザインのバリエーションが豊富で、以下のような種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 箱型階段 | ・両端が壁や腰壁になっている ・においや音の広がりを軽減できる |
| スケルトン階段 | ・踏み板と骨組みだけで構成される ・開放的な雰囲気 ・光や風を通しやすい |
また、以下の表のように階段の形状によってもさまざまなデザインを実現可能です。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 直階段 | 上下階を一直線に結ぶ |
| かね折れ階段 | 上下階をL時につなぐ |
| 折り返し階段 | 踊り場を挟んで180度折り返す |
| らせん階段 | らせん状に上り下りする |
| 回り階段 | 踊り場部分に段を設ける |
その他に「手すり」や「踏み板」の素材によっても、デザイン性を高められます。
このように、階段の「形状」「素材」などを多くの種類から目標とするテイストに合ったものを選べることがリビング階段の魅力です。
LDKの面積を広げられる
リビング階段を取り入れることで廊下の面積を減らすことができ、
その分LDKを広くできますし、廊下を介さずに2階へ移動できるため動線効率もよくなります。
おしゃれ＆使い勝手がよいリビング階段にするためのポイント
リビング階段を住宅の間取りに取り入れる場合には、デザイン性だけではなく、機能性も考慮することが重要です。
ここでは、おしゃれ＆使い勝手がよいリビング階段にするためのポイントを紹介します。
適切な場所に配置する
「リビング階段をどこに配置するか」により、使い勝手が変わります。
以下のようにそれぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身のライフスタイルに合わせて適切な場所に配置しましょう。
| 位置 | 特徴 |
|---|---|
| 入口 | ・動線効率がよい ・来客時でも気を使わなくて済む ・コミュニケーションが取りにくい |
| 中央 | ・コミュニケーションを取りやすい ・スペースの確保が難しい |
| 奥 | ・広いスペースを確保しやすい ・動線効率がわるい |
吹き抜けを設ける
吹き抜けのある間取りはリビング階段と相性がよく、広くて開放的な雰囲気をつくれます。
また、吹き抜けにすることで、常にご家族の気配を感じられる間取りになるため、小さなお子さまがいらっしゃる場合でも安心感を得られます。
スキップフロアを採用する
階段の途中にスキップフロアを設けることで、以下のように多目的に活用できます。
- ・書斎、スタディースペース
- ・セカンドリビング
- ・収納スペース
「お子さまが小さいうちは、キッチンから見守れる学習スペースとして利用し、大きくなったら書斎やセカンドリビングとして利用する」などライフスタイルに応じた使い方も可能です。
以下の記事でスキップフロアのメリット・デメリットを確認できます。
▶関連コラム：スキップフロアのメリット・デメリット｜おしゃれな間取り実例も紹介
階段下を有効活用する
リビングに階段を設けた分、その他のスペースが削られることがあります。
階段下を収納スペースとして活用することにより、収納不足を解消できます。
おしゃれなリビング階段を取り入れた施工事例を紹介
最後に、おしゃれなリビング階段を取り入れた施工事例を紹介します。
ZERO-CUBE ｜アメリカンスタイル
リビング階段の踏み板を木目にすることで、板張りの床やナチュラルなインテリアと調和した雰囲気に仕上がりました。
アイアン手すりがアクセントとなり、ナチュラル×スタイリッシュなデザインを実現しました。
▶施工事例：『趣味に没頭する』アメリカンスタイルの家「ZERO-CUBE Stylinghouse」
ZERO-CUBE ｜カルフォルニアスタイル
吹き抜けのリビングにスケルトン階段を採用したことで、明るく開放感のある雰囲気に仕上がりました。
リビング階段を入り口側に配置した動線効率がよい間取りが魅力的です。
▶施工事例：『多趣味』を楽しむ家「ZERO-CUBE MALIBU」
ZERO-CUBE｜インダストリアルテイスト
開放感のある吹き抜けと相性がよいスケルトン階段を取り入れました。
無骨なインダストリアルテイストの家のアクセントとして、手すりをグリーンにすることでやさしい印象を加えることができました。
▶施工事例：インダストリアルテイストの家「ZERO-CUBE」
ZERO-CUBE｜韓国インテリアスタイル
こちらは、木製手すりのリビング階段を設けた施工事例です。
高窓から光が差し込み、天井や床を板張りにしたことで明るいトーンでやさしい雰囲気に仕上がりました。
▶施工事例：韓国インテリアでやさしい暮らし「ZERO-CUBE」
平屋×自由設計
こちらは、平屋のロフトへのアクセス手段としてリビング階段を設けた事例です。
アイアン手すりに落下防止ネットを取り付けたことにより、安全対策もバッチリです。
▶施工事例：ロフトとこだわりキッチンのある家「平屋×自由設計」
まとめ
マイホームにリビング階段を取り入れて後悔した理由と対策方法を紹介しました。
リビング階段には、「冷暖房効率がわるい」「プライバシーを確保しにく」などの後悔ポイントがありますが、「リビング階段の位置を工夫する」「シーリングファンを設置する」など間取りや導入する設備の工夫をすることで後悔しない家づくりができる可能性が高まります。
今回紹介した情報が、「マイホームにリビング階段を取り入れて後悔しないか」とお悩みの方の参考になれば幸いです。
湘栄建設では、神奈川県内で土地探しから家づくりまでトータルサポートしております。
お客様のライフスタイルやご要望に合わせた土地探し、住まいづくりをご提案可能です。
こだわりのデザイン・間取りを採用したモデルハウスもご案内できますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
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