おしゃれで使いやすいインナーバルコニーをつくるためのポイント|メリット・デメリット、実例なども紹介

「おしゃれで使いやすいインナーバルコニーをマイホームに取り入れたい。」と考えていらっしゃる方へ。
インナーバルコニーは、室内に外とつながる開放的な空間をつくれるため、「アウトドアリビング」「趣味のスペース」などさまざまな用途に利用できます。
また、床や天井の素材にこだわることで見た目もおしゃれな雰囲気に仕上がります。
今回は、おしゃれで使いやすいインナーバルコニーをつくるためのポイントをくわしくご紹介します。
デザイン性と実用性を兼ね備えたインナーバルコニーのつくり方がわかりますびで、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
インナーバルコニーとは
インナーバルコニーとは、建物の2階以上に設置される屋上付きの半屋外空間で、建物の内側に設けられたバルコニーのことを指し、屋根があるため天候に左右されにくく、さまざまな用途に利用することができます。
ここでは、インナーバルコニーの基礎知識をご紹介します。
必要な広さ
インナーバルコニーに必要な広さは、利用目的により異なりますが奥行き2m以上あればアウトドアリビングとしても利用できるでしょう。
多目的に活用したいのであれば広いスペースを確保したいところですが、屋根があって3方向が壁で覆われているインナーバルコニーは、延べ床面積に算入されることに注意しましょう。
バルコニー・サンルームとの違い
注文住宅に設ける屋外スペースとしてインナーバルコニーのほかに、バルコニーやサンルームなどがありますが、以下のような違いがあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
インナーバルコニー | 建物の内側に入り込んだバルコニー |
バルコニー | 建物から張り出した形状、屋根なし |
ベランダ | 建物から張り出した形状、屋根あり |
サンルーム | 壁や天井がガラスで覆われた1つの部屋 |
テラス | 1階に設けられた屋外スペース |
インナーバルコニーは、一般的なバルコニーやベランダと違い、屋根や外壁に覆われているのが特徴です。
おしゃれなインナーバルコニーを設けるメリット
マイホームにおしゃれなインナーバルコニーを設けることで、以下のようなメリットを得られます。
- ・天候の影響を受けにくい
- ・多用途に利用できる
- ・リビングの延長として利用できる
- ・デザイン性が高い
- ・開放的な空間を実現できる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
天候の影響を受けにくい
インナーバルコニーには屋根があるため、多少の雨であれば天候に左右されにくいのがメリットです。
急に雨が降ってきても慌てて洗濯物を取りこまなくても済みますし、紫外線の影響も受けにくいことも魅力です。
多用途に利用できる
以下のように、多用途に利用できることもインナーバルコニーのメリットです。
- ・洗濯物を干すスペース
- ・家庭菜園・ガーデニングを楽しむスペース
- ・お子さまの遊び場
- ・読書や趣味を楽しむスペース
ソファやテーブルを置き、開放的なアウトドアリビングとして利用するほか、洗濯物を干すスペースや家庭菜園などさまざまな用途に利用できるのが魅力です。
以下の記事でアウトドアリビングの後悔パターンを確認できます。
▶参考コラム:アウトドアリビングの後悔パターンと対策|虫・日差し・雨・動線など
リビングの延長として利用できる
2階にリビングがある家なら、インナーバルコニーとリビングをつなげることで、リビングを広く見せることができます。
BBQやホームパーティなどのイベントもリビングが近くにあれば、効率的に行えます。
このように、リビングとインナーバルコニーは相性がよいため、インナーバルコニーを設ける際は、リビングの配置も一緒に検討しましょう。
デザイン性が高い
インナーバルコニーを設けることで、住宅の外観デザインにアクセントを加えられます。
西海岸テイストや、リゾートテイストなどの外観デザインと相性がよいのも魅力です。
以下の記事で西海岸風の家づくりのポイントを確認できます。
▶参考コラム:西海岸風の家づくりのポイント|おしゃれな施工事例もご紹介
開放的な空間を実現できる
外とつながる開放的なインナーバルコニーを設けることで、暮らしの中にリラックスできる場所をつくることができます。
さらに、3方向が壁に囲まれているため、プライバシーも確保しやすいのが魅力的です。
おしゃれなインナーバルコニーを設けるデメリット
マイホームにおしゃれなインナーバルコニーを設けるデメリットは、以下のとおりです。
- ・採光を確保しにくいことがある
- ・周辺環境によってはプライバシーを確保しにくい
- ・ほかの居住スペースを圧迫する
- ・コストがかかる
次はデメリットについて1つひとつ、詳しく見ていきましょう。
隣接する部屋の採光を確保しにくいことがある
インナーバルコニーは屋根があるため、隣接する部屋まで光が届きにくい傾向があります。
部屋を暗くしないためには、窓の配置や天窓などを工夫することを検討しましょう。
周辺環境によってはプライバシーを確保しにくい
「隣家との距離が近い」「交通量が多い」など周辺環境によっては、プライバシーを確保しにくいことがあります。
上記のような周辺環境の場合には、「フェンスを高くする」「格子をつける」などの工夫が必要かどうかを施工業者に相談しましょう。
ほかの居住スペースを圧迫する
インナーバルコニーは建物の内側に設けるため、ほかの居住スペースを圧迫することがあります。
特に、土地が狭い場合には間取りに優先順位をつけて検討することが必要です。
コストがかかる
インナーバルコニーは、柱や壁が必要なため、一般的なバルコニーよりも建築費がかかる傾向があります。
また、外部の環境を受けやすいため、定期的なメンテナンス費用もかかることに注意しましょう。
固定資産税の課税対象になる
テラスやベランダであれば、張り出し2m以内であれば延べ床面積に算入されませんが、インナーバルコニーは延べ床面積に算入されるため固定資産税の課税対象となります。
また、土地面積に限りがある場合には容積率にも影響するため、注意が必要です。
おしゃれで使いやすいインナーバルコニーをつくるためのポイント
さまざまなアイデアで、デザイン性と実用性を兼ね備えたインナーバルコニーを実現できます。
ここでは、おしゃれで使いやすいインナーバルコニーをつくるためのポイントを紹介します。
天井材・床材にこだわる
以下のようにインナーバルコニーは天井や床の素材によって雰囲気が変わります。
種類 | 特徴 |
---|---|
木材 | ・温かみのある雰囲気 ・メンテナンスが必要 |
タイル | ・デザインのバリエーションが豊富 ・メンテナンスしやすい |
樹脂 | コストパフォーマンスが高い |
ご自身でイメージしている理想のテイストに合わせて、素材や色を決めていきましょう。
室内と室外に統一感をもたせると、まとまりのあるおしゃれな空間に仕上がります。
デザイン性の高い照明器具を採用する
暗くなってもおしゃれなインナーバルコニーにするためには、デザイン性の高い照明器具を採用するのがおすすめです。
埋め込み型のダウンライトにするとスッキリとした印象になりますが、置き型のスタンドライトや間接照明など雰囲気に合わせた照明器具を選びましょう。
おしゃれなインテリアを選定する
以下のようなインテリアを配置することでおしゃれ&使いやすいインナーバルコニーに仕上がります。
- ・観葉植物
- ・外用のテーブル、ソファ、チェア
- ・パラソル、サンシェード
- ・ハンモック
以下の施工事例のように、インナーバルコニーにハンモックを吊り下げて、ちょっとしたお昼寝スペースをつくるのも素敵ですね。
▶施工事例:自由設計「リビングとつながる約6帖の心地よいバルコニーのある家」
使いやすくするための設備を導入する
おしゃれなだけでなく使いやすいインナーバルコニーを実現するには、「立水栓」「コンセント」などの設備を導入しましょう。
特に、水道が使えると夏場にお子さまの水遊びをすることも可能なスペースになります。
動線を考えた間取りにする
せっかくおしゃれなインナーバルコニーをつくっても、使い勝手がわるいと「結局使わなかった」と後悔することもあります。
以下のように、動線を考えた間取りにすることで使いやすいインナーバルコニーになります。
- ・洗濯物を(干す→たたむ→しまう)までが一直線でできる間取り
- ・個室以外からも入れる間取り
「洗濯物を干すスペース」「アウトドアリビング」などインナーバルコニーをつくる目的に合わせて使いやすい間取りや動線にすることが重要です。
おしゃれなインナーバルコニーの実例を紹介
最後におしゃれなインナーバルコニーを設けた実例を紹介します。
実際の施工事例を確認し、イメージを膨らませましょう。
ZERO-CUBE MALIBU
ゼロキューブマリブは、インナーバルコニーがある間取りが特徴的です。
シンプルな外観にインナーバルコニーがアクセントとなり、開放的な雰囲気を実現できます。
▶施工事例:ZERO-CUBE MALIBU「ウッドデッキのある家」
床材には木材を使用することで温かみのある雰囲気になりました。
マイホームに外とつながれる休憩スペースは「読書」「趣味の時間」など多用途に活用できます。
以下の記事でゼロキューブマリブのおしゃれな施工事例を確認できます。
▶参考コラム:ゼロキューブマリブのおしゃれな施工事例|間取り・デザインの特徴や魅力を解説
WTW HOUSE
WTW HOUSEのカルフォルニア・マンハッタンビーチの街並みを思わせる白塗りの外壁と木の質感がおしゃれな外観が特徴的です。
インナーバルコニーを設けることで、より開放的な雰囲気になりました。
寝室からも出入りできるインナーバルコニーは、部屋と一体感があり、開放的な雰囲気に仕上がりました。
▶施工事例:「WTWの家具や小物で設えたWTWが提案するライフスタイル住宅」
まとめ
今回は、おしゃれ&使いやすいインナーバルコニーをつくるためのポイントをご紹介しました。
インナーバルコニーは、「天候の影響を受けにくい」「デザイン性が高い」などたくさんのメリットがありますが、「部屋が暗くなる」「周辺環境によってはプライバシーを確保しにくい」などのデメリットもあります。
インナーバルコニーを取り入れることを検討している場合は、窓の配置やフェンスの高さなど周辺環境に応じた設計にすることがデメリットを解消し、使いやすいインナーバルコニーをつくるポイントになります。
今回紹介した情報が、「インナーバルコニーのある家」を検討中の方の参考になれば幸いです。
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