おしゃれな土間のある家の間取り実例9選 | 暮らしに合った土間活用法

おしゃれな土間のある家の間取りは、新築時に取り入れるか迷われる方が多いポイントです。
土間の広さや使い方はご家庭によって異なり、さまざまな活用法があります。
本記事ではおしゃれな土間のある家の間取り実例と、土間の活用法について解説しますので、土間を取り入れるかご検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
土間の活用方法
まず最初に「土間」とは、家の中で土足で立ち入れる床の空間を指します。
日本の住宅では、玄関に土間が設けられていることが多いですが、近年ではその使い方が多様化しています。
土間の空間を広げたり、リビングと繋げたりすることで暮らしの幅が広がり、より便利で快適な空間を作り出すことができます。
土間収納
玄関土間を広く取ることで、自転車やベビーカーなどを収納でき、玄関の外に置くことでの劣化を防ぐことができます。
土間収納を設けることで玄関周りがすっきりと整理され、スムーズな出し入れが可能になります。
ペットの遊び場
土間は床が汚れにくく掃除が簡単にできるため、ペットの遊び場としても最適です。
室内を清潔に保ちながらペットを自由に安心して遊ばせることができます。
趣味の部屋
土間のスペースがあることで、天候に関係なく趣味の作業が楽しめます。
塗装や木工作業、鉢の植え替えなど屋内では汚れが気になる作業も、土間なら気にせず作業後の掃除も簡単です。
ちょっとした客間
靴を脱いで上がるほどの正式な用事ではなくても、気軽に訪れるお客様を迎える場として活用できます。
土間はリビングに入る前のスペースとして、気軽に立ち寄るお客様をおもてなしするのに最適です。
土間通路
土間通路は、玄関とリビングや玄関とキッチンなどを繋ぐ通路としても活用できます。
買い物帰りで荷物が多いときなどは、玄関から入って靴のまま土間を通り、室内やパントリーに直行できると動線がスムーズで効率的に移動できます。
リビングの一部
リビングの一部に土間を設けると、屋内にあるアウトドアスペースとして、雨の日でも活用することができます。
また、リビングの土間に薪ストーブを設置した場合などでも、床の汚れを簡単に掃除することができます。
インナーガレージ
土間はインナーガレージとしても活用できます。
車やバイク、自転車などを収納したり、外での使用頻度が多い物を保管する場所としても、天候に左右されず便利に利用できるスペースとなります。
こちらの記事で、土間のある家を狭小地に建てるメリット・デメリットを確認できます。
関連コラム:土間のある家を狭小地に建てる|20坪〜40坪の間取り、土間のある暮らしのメリット・デメリット、費用
おしゃれな土間のある家の間取りと事例9選
土間を活用した住宅の事例をご紹介します。
実際の事例を通して、土間の効果的な活用方法や、暮らしの中でどのように活用できるか参考にしてみてください。
玄関土間が広いリビング空間に繋がる家
高い天井と広い玄関土間がリビングの空間をゆったりと広げています。
高い位置にある格子のおしゃれな窓からの陽射しがリビングを明るく彩ります。
延床面積 |
24.55坪 |
床面積1F |
12.27坪 |
床面積2F |
12.27坪 |
家族とのコミュニケーションを自然にうみだすリビングに繋がる土間のある家
玄関とリビングを繋ぐ土間は、ワークスペースとしても活用でき、ロードバイクなどの保管や趣味を愉しむ場所としても最適な空間です。
土間にいながらも、リビングにいる家族とのコミュニケーションが自然に生まれる間取りとなっております。
敷地面積 |
44.96坪 |
建築面積 |
30.12坪 |
外からも屋内からも出入りできる広い土間収納
土間には観音開きになる大きな扉が設置されており、庭からも屋内からも出入りできる広い土間収納です。
外からフラットにアクセスできるため、アウトドア用品の収納やバイクの保管場所として出し入れがとても便利です。
延床面積 |
32.04坪 |
床面積1F |
16.02坪 |
床面積2F |
6.02坪 |
ショップのようにおしゃれな土間収納
DIYで設置したフックや棚板に、趣味のスケートボードとスノーボード用品をおしゃれに収納した土間スペースです。
愛犬の遊び場でもあるこのスペースでは、お散歩から帰った時、部屋に上がる前に足をきれいにしてあげることもできます。
延床面積 |
32.04坪 |
床面積1F |
16.02坪 |
床面積2F |
6.02坪 |
こちらの記事で、犬と暮らす家のポイントを確認できます。
関連コラム:犬と暮らす家をおしゃれ&快適に仕上げるポイント|間取のアイデア、ドッグランのある家の実例など紹介
独立した部屋のようになっている土間空間
施工事例:パーケットフロアとシダーウッドグリーンに塗装した板張りが目をひくお店のような家
こちらの空間は、玄関とは別に出入りできる土間スペースです。
玄関側の土間とも繋がっているので、土足のまま玄関スペースに行くこともできます。
店舗として活用したり、ハンドメイドなどの作品を制作&販売する場所としても利用できます。
敷地面積 |
44.50坪 |
建築面積 |
28.46坪 |
こちらの記事で、カフェみたいな家づくりのポイントを確認できます。
関連コラム:カフェみたいな家づくりのポイント|おしゃれな施工事例も紹介
玄関横の4.5帖の土間スペース
施工事例:緑豊かな高麗山と海の見える開放感あふれる屋上と土間のある家
収納場所として便利に使える、玄関横に設けられた土間空間です。
玄関からフラットにつながっているため、ベビーカーや外遊び道具の収納など、玄関スペースには置ききれないものを収納することができる便利な空間です。
敷地面積 |
43.86坪 |
建築面積 |
33.61坪 |
趣味を楽しめる部屋としての土間
▶お施主様の声:大磯町 N様邸「愛猫といっしょに楽しく暮らせる家を」
土間をまるでお部屋のように有効活用しているスキップフロアの家です。2階にスキップフロアのLDKがあり、1階に土間スペースがある間取りになっています。
コンクリート打ちっぱなし風の壁紙と土間の組み合わせが、男の隠れ家的な雰囲気を醸し出しており、書斎としてもミニガレージとしても好みに合わせて自由に使える空間です。
延床面積 |
32.04坪 |
床面積1F |
16.02坪 |
床面積2F |
6.02坪 |
インナーガレージが家の中心にある土間のある家
インナーガレージが家の中心に配置されている家です。
駐車スペースが土間として設けられており、普段は車の収納スペースとして使うことができますが、作業場や趣味のスペースとしても活用可能です。
延床面積 |
31.68坪 |
床面積1F |
28.18坪 |
床面積2F |
3.5坪 |
狭小地にも建てられる3階建てのインナーガレージのある家
限られた敷地でも建てられるインナーガレージを採用した、コンパクトな3階建ての家です。
ガレージ部分の後ろにフリースペースが設けられており、雨の日でも室内で作業や趣味の時間を快適に過ごすことができます。
玄関も奥までそのまま土間となっており、ガレージの土間空間とフラットにつながるスペースです。
延床面積 |
37.06坪 |
床面積1F |
12.19坪 |
床面積2F |
12.64坪 |
床面積3F |
12.22坪 |
おしゃれな土間のある家にするためのコツ

次に、おしゃれな土間を作るためのコツをご紹介します。
- ・床の素材にこだわる
- ・冬でも冷えない空間にする
- ・カビが生えないようにする
- ・土間内に収納棚を設ける
床の素材にこだわる
土間の床材には基本的に3つの条件が必要です。
- ①泥汚れがつきにくいこと
- ②ついてしまっても手軽に洗い流せること
- ③滑らない床にすること
①と②を満たす床材には、コンクリート、モルタル、タイル、大理石などの天然石などが挙げられます。
また、雨で濡れたり掃除の為に水を流しても滑らないことが大切です。
タイルや大理石には高級感がありますが、濡れても滑らないことを重視すると、コンクリートやモルタルの方が安全です。
また、コンクリートやモルタルはシンプルで、どのような壁紙にも調和しやすいので、おしゃれな土間空間を作りやすいというメリットもあります。
冬でも冷えない空間にする
土間の床材には、木材やコルクなど温もりのある素材は使用しません。
その為、フローリングや畳の部屋と比べると足元が冷えやすい空間になってしまう恐れがあります。
そのような状況を避ける為に、基礎断熱をすること、住宅全体の断熱性と気密性を高く設計することが大切です。
カビが生えないようにする
土間は、雨の日に傘や靴についた雨水が持ち込まれる場所であるため、湿度が高くなりやすい環境です。
特に収納として使う場合、閉鎖された空間になり湿気がこもってしまう恐れがあります。
そのような状況を避けるために、実践できる工夫についてご紹介します。
窓を設ける
リビングと繋がる土間など開放的な空間の土間には心配がありませんが、土間収納は壁に囲まれているので、窓が必要です。
外窓と室内窓で対面位置に窓を設置する、外窓だけの場合は2か所に開口部を設けるなど、風を通す間取りが湿気対策に役立ちます。
塗り壁や吸湿性の高いクロスを使う
壁の吸湿性も土間の湿度の調整に効果的です。
塗り壁や吸湿性の高いクロスは、湿気を吸収し乾燥させる働きがあり、土間の湿度をコントロールするのに役立ちます。
土間内に収納棚を設ける
広い土間収納にすると、たくさんの物を収納できて便利である一方、整理整頓がし難くなるという問題も出てきますので、
下記のようなものを使用して、収納しましょう。
- ・サーフボートや自転車を壁にかけておく為のハンガーフック
- ・植物や小物を飾る為のカウンターやライティングレール
- ・収納したい物の量やサイズに合わせた壁面収納
土間の使用目的と、収納したい物の量やサイズを具体的に考えて、収納棚や壁のフックを設けるための下地を入れておくと、後々整理する際に役立ちます。
また、土間の使用目的に合わせた照明は、土間の使い勝手を良くすると共に、おしゃれな雰囲気を生み出します。
壁の自転車やサーフボードが浮き上がるようにしたり、棚の中に飾ったものがきれいに見えるようにしたり、照明器具の種類と光色、取り付け位置によって土間空間の印象も変えることができます。
まとめ
今回は、おしゃれな土間のある家の間取り実例、活用方法をご紹介しました。
土間は単なる通路としてだけでなく、収納や趣味の部屋、ペットの遊び場など、多彩な役割を果たすことができます。
土間を取り入れる際は、湿気対策や冷え対策など、快適に過ごすための工夫も欠かせません。
今回紹介した情報を参考にしながら、理想の土間を実現していただけると幸いです。
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