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ワンフロアで生活が完結する「平屋」。おしゃれで暮らしやすそうなイメージから、新築のマイホームを建てる際の選択肢として人気が高まっています。
しかし、「二階建てより高くなるって本当?」「土地が広くないと無理?」といった疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、平屋のメリット・デメリットを徹底比較し、後悔しないためのポイントを専門家の視点から分かりやすく解説します。
この記事を読めば、平屋が本当にあなたの家族にとって最適な選択なのか、具体的なイメージを持って判断できるようになります。ぜひ、理想の家づくりの参考にしてください。
まずは、平屋のメリットとデメリットの全体像を掴みましょう。二階建てとの違いもあわせて比較することで、平屋の持つ特徴がより明確になります。
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平屋 |
二階建て |
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生活・家事動線 |
◎ 水平移動のみで非常に効率的 |
△ 階段の上り下りが発生 |
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バリアフリー性 |
◎ 階段がなく老後も安心 |
△ 階段が負担になる可能性 |
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家族の交流 |
◎ コミュニケーションが取りやすい |
〇 階で空間が分かれる |
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構造の安定性 |
◎ 低く安定しており地震に強い |
〇 平屋よりは重心が高い |
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必要な土地面積 |
△ 広い土地が必要 |
◎ 狭い土地でも建てやすい |
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建築坪単価 |
△ 割高になる傾向 |
◎ 割安になる傾向 |
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メンテナンス費用 |
〇 足場代を抑えやすい |
△ 大掛かりな足場が必要 |
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プライバシー |
△ 外からの視線に配慮が必要 |
〇 2階で確保しやすい |
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採光・通風 |
△ 中心部への工夫が必要 |
〇 全体的に確保しやすい |

▶商品ラインナップ:THE HOUSE GARAGE PROJECT
ここからは、平屋の持つ8つのメリットを一つずつ詳しく見ていきましょう。あなたの理想の暮らしと照らし合わせながら読み進めてみてください。
平屋の最大のメリットは、生活のすべてがワンフロアで完結することです。
洗濯物を干すために重いカゴを持って階段を往復したり、掃除機を階上へ運んだりする必要がありません。料理、洗濯、掃除といった日々の家事がスムーズにつながり、時間と労力を大幅に削減できます。この効率的な動線は、共働きで忙しい子育て世帯にとって大きな魅力となるでしょう。
平屋は自然と家族が顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが深まる間取りを実現しやすいのが特徴です。
リビングを中心に各部屋を配置すれば、子どもが帰宅したときや個室へ向かうときに必ずリビングを通る動線をつくれます。「おかえり」「ただいま」の挨拶が自然に交わされ、家族の些細な変化にも気づきやすくなるでしょう。
平屋は高さが低く、どっしりとしたシンプルな構造のため、地震の揺れや台風の強風に対して非常に強いというメリットがあります。
建物が重いほど地震の揺れの影響を受けやすくなりますが、平屋は二階建てに比べて軽く、重心も低いため構造的に安定しています。大切な家族と財産を守る上で、この構造的な強さは大きな安心材料です。
階段のない平屋は、究極のバリアフリー住宅と言えます。
若いうちは気にならない階段も、年齢を重ねると大きな負担になります。将来、車椅子での生活になった場合も、平屋なら大規模なリフォームをすることなく快適に暮らし続けることが可能です。子育て期からシニアライフまで、ライフステージの変化に対応できる住まいです。

家は建てて終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。特に費用がかかるのが外壁塗装や屋根の修繕ですが、平屋は建物の高さが低いため、大掛かりな足場を組む必要がなく、メンテナンス費用を抑えられます。
二階建てや三階建ての場合、足場の設置だけで数十万円の費用がかかることも珍しくありません。長期的な視点で見ると、この差は非常に大きいと言えるでしょう。
平屋は二階の床がないため、屋根の形状をそのまま活かした「勾配天井」を取り入れやすいのが魅力です。
天井が高くなることで、実際の床面積以上の開放感が生まれます。高い位置に窓(ハイサイドライト)を設ければ、プライバシーを守りながらたっぷりの自然光を取り込むことも可能です。平屋ならではの、縦に広がるダイナミックでおしゃれな空間を演出できます。
平屋は地面との距離が近く、どの部屋からも庭へアクセスしやすい間取りをつくれる点が魅力です。
リビングの前にウッドデッキを設ければ、室内と屋外が一体となった「アウトドアリビング」として活用できます。天気の良い日には庭で朝食をとったり、子どもやペットがのびのびと遊んだり、家庭菜園を楽しんだりと、暮らしの楽しみが大きく広がります。
環境への配慮や光熱費削減の観点から、太陽光発電システムの導入を検討する方が増えています。平屋は屋根面積を広く確保しやすいため、太陽光パネルを効率的に設置するのに有利です。
二階建てに比べて屋根の形状がシンプルなことが多く、十分な容量のパネルを南向きに設置しやすいというメリットがあります。

多くの魅力がある平屋ですが、デメリットも存在します。「平屋はやめたほうがいい」という声が聞かれるのは、これらのデメリットへの対策が不十分なケースが多いためです。ここでは、代表的なデメリットと、後悔しないための具体的な対策をセットで解説します。
同じ延床面積の家を建てる場合、平屋は二階建てよりも広い建築面積が必要になります。そのため、必然的に広い土地が必要となり、特に都市部では土地取得費用が高額になりがちです。
対策①:土地探しのエリアを広げる
都市部から少し離れた郊外であれば、比較的安価で広い土地を見つけやすくなります。
対策②:コンパクトな設計を心掛ける
廊下をなくして居住スペースを広く取るなど、間取りを工夫することで延床面積を抑えられます。
対策③:土地の形状を活かす
旗竿地や変形地など、相場より安価な土地でも、設計次第で魅力的な平屋を建てることは可能です。
家の価格を比較する際によく使われる「坪単価」ですが、平屋は二階建てに比べて割高になる傾向があります。これは、延床面積に対してコストのかかる「基礎」と「屋根」の面積が2倍になるためです。
対策①:総額で比較検討する
坪単価は割高でも、階段や2階のトイレなどが不要なため、建物の仕様によっては総額では二階建てと変わらない、あるいは安くなるケースもあります。複数の会社から見積もりを取り、総額で判断しましょう。
対策②:シンプルな形状にする
建物の形を凹凸の少ないシンプルな長方形や正方形にすることで、建築コストを抑えることができます。
すべての部屋が1階にあるため、道路や隣家からの視線が届きやすく、プライバシーの確保が課題となります。また、すべての窓が侵入経路になりうるため、防犯面での配慮もより重要になります。
対策①:窓の配置と種類を工夫する
道路に面した窓は高い位置に設置したり、すりガラスを採用したりするなどの工夫が有効です。
対策②:外構(フェンスや植栽)を活用する
外からの視線を遮る高さのフェンスや、適度な目隠しになる植栽を計画的に配置しましょう。
対策③:防犯設備を導入する
防犯ガラスや補助錠、人感センサー付きライト、防犯カメラなどを設置することで、セキュリティを高めることができます。
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床面積が広くなるほど、家の中心部に窓のない部屋ができてしまい、日中でも暗く、風通しが悪くなりがちです。
対策①:中庭(コート)を設ける
「ロの字型」や「コの字型」の間取りにして中庭を設けることで、家の中心部まで光と風を取り込めます。
対策②:天窓(トップライト)や高窓を設置する
屋根に天窓を設けたり、壁の高い位置に高窓(ハイサイドライト)を設置したりすることで、安定した光を室内に届けられます。
地面に近いため、集中豪雨などによる河川の氾濫や内水氾濫が起きた際に、床上浸水の被害を受けやすいというリスクがあります。
対策①:ハザードマップを必ず確認する
家を建てる土地の浸水リスクを、自治体が公表しているハザードマップで事前に必ず確認しましょう。
対策②:基礎を高くする・土地をかさ上げする
設計段階で、通常よりも基礎を高くしたり、敷地全体を盛り土でかさ上げしたりすることで、浸水リスクを軽減できます。
ワンフロアで家族の気配を感じやすいのがメリットである一方、思春期の子どもがいる家庭などでは、プライバシーの確保が難しいと感じる場合があります。生活音も伝わりやすくなります。
対策①:間取りを工夫する
リビングから各個室へ直接入るのではなく、廊下を挟むことでワンクッション置くことができます。
対策②:部屋の配置を離す
親の寝室と子どもの部屋を家の両端に配置するなど、距離を離すことでプライベート感を高められます。
対策③:防音性能を高める
壁に遮音材を入れたり、防音性の高いドアを採用したりすることで、音の問題を軽減できます。

ここでは、坪数別に平屋の建築実例の特徴をご紹介します。具体的なイメージを膨らませてみましょう。

中心に中庭をつくり、そのまわりに部屋が並ぶような配置を採用した平屋。
特徴①:約6帖の中庭
ボール遊びやプール、鬼ごっこetc…子供たちにとって最高の遊び場に。
特徴②:通風性◎
中庭に面した窓を開けると心地よい風が通り抜け、暑い季節も快適に過ごすことができます。
特徴③:こだわりのカウンター
キッチンのすぐ隣には奥様ご希望のカウンターを設置。子供たちの勉強やお絵描きはもちろん、奥様の家事やお仕事にも大活躍です。

▶施工事例:【大磯町】建物の中心に中庭をレイアウトした回遊できる間取りの平屋

平屋ながらも吹き抜け空間やロフト付きのリビングなど、高い天井がとても印象的な家。
特徴①:開放感バツグンの高天井
家族が集うリビングは天井に勾配をつけて吹き抜け空間とロフトを作り、できる限り広く高く設計しました。
特徴②:大開口窓と縁側
室内を明るくするために、南向きの庭に面した窓は「できる限り大きいサイズで」とオーダー。その先にある縁側では家族で朝食や七輪パーティ、プール遊びを楽しんでいるそう。
特徴③:階段下の空間も有効活用
階段下の空間はスタディスペースとして活用、ちょっとした読書やパソコン仕事が捗る空間です。

▶施工事例:【大磯町】勾配天井とロフト、縁側のある日本家屋を想起させる平屋
最後に、平屋の家づくりで多くの方が疑問に思う点にお答えします。
「平屋(ひらや)」に建築基準法上の明確な定義はありませんが、一般的に「1階建ての住宅」を指します。 「平家」という言葉も使われますが、これは「平屋」と同じ意味です。建築業界では「平屋建て(ひらやだて)」という言い方もよく使われます。
坪単価で比較すると平屋は割高になる傾向がありますが、建物の総額では必ずしも高くなるとは限りません。 平屋は基礎と屋根の面積が広くなるため坪単価が上がりますが、階段や2階の廊下、トイレなどが不要になるため、延床面積を抑えやすいという側面もあります。最終的な建築費用は、家の大きさや仕様によって大きく変わるため、総額で比較することが重要です。
同じ延床面積の場合、平屋は二階建てよりも固定資産税が高くなる傾向があります。 固定資産税は、建物の構造や使われている建材、設備のグレードなどから算出される「固定資産税評価額」をもとに計算されます。平屋は屋根や壁の面積が広く、グレードの高い建材を使うことが多いため、評価額が高くなりやすいのです。ただし、その差は自治体や建物の仕様によって異なるため、一概には言えません。
今回は、平屋のメリット・デメリットから、後悔しないための対策、建築実例までを詳しく解説しました。
平屋の最大の魅力は、ワンフロアで完結する効率的な動線と、家族のつながりを育む空間、そして将来にわたる安心感です。一方で、広い土地が必要になる点や、プライバシー・採光の工夫が求められるといった側面も理解しておく必要があります。
大切なのは、メリットとデメリットの両方を正しく理解した上で、ご自身の家族構成やライフプラン、価値観に合っているかどうかをじっくりと見極めることです。
この記事が、あなたの後悔しない家づくりの一助となれば幸いです。まずは住宅展示場に足を運んだり、気になるハウスメーカーに資料請求をしたりして、具体的な一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。