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コラム

家を建てる流れ完全ガイド|期間と手順を初心者向けに解説

「いつかは自分たちの家を建てたい」 そう考え始めたものの何から手をつければ良いのか、どれくらいの時間がかかるのか、不安や疑問でいっぱいではありませんか?

家づくりは多くの人にとって一生に一度の大きなプロジェクトです。しかし、その複雑な流れや手順を事前に知っておけば、不安は解消され、理想のマイホーム実現へ着実に進むことができます。

この記事では、家づくりに関して全くの初心者であるあなたのために、家を建てるまでの流れを5つのステップに分け、各工程の期間ややるべきことを分かりやすく解説します。この記事を読めば、家づくりの全体像が掴め、自信を持って第一歩を踏み出せるようになるでしょう。

家づくりの全体像と期間の目安

まずは、家づくり全体の流れと、計画開始から入居までにどれくらいの期間がかかるのか、その全体像を把握しましょう。

計画から入居までの5ステップとタイムライン

家を建てる手順は、大きく分けて以下の5つのステップで進んでいきます。

◆STEP1:準備・計画(期間の目安:3〜6ヶ月)

・理想の家のイメージ固め、予算計画、住宅ローンの情報収集など

◆STEP2:土地探し・住宅会社選び(期間の目安:3〜6ヶ月)

・土地探し、建築を依頼するパートナー(ハウスメーカー・工務店など)の選定

◆STEP3:設計・契約(期間の目安:3〜6ヶ月)

・間取りや仕様の打ち合わせ、建築工事請負契約、住宅ローンの本審査

◆STEP4:着工・工事(期間の目安:4〜6ヶ月)

・地鎮祭、基礎工事、上棟、内外装工事など

◆STEP5:完成・入居(期間の目安:1〜2ヶ月)

・完成検査、引き渡し、登記手続き、引っ越し

これらのステップがスムーズに進んだ場合でも、家づくりにはトータルで1年〜1年半ほどの期間がかかるのが一般的です。

家が建つまでの期間は最短1年から1年半が目安

「家を建てたい」と思い立ってから、実際に新居での生活が始まるまでには、一般的に1年〜1年半、土地探しから始める場合は2年近くかかることもあります。

特に「土地探し」や「設計の打ち合わせ」は、理想の条件に合うものが見つかるか、家族の意見がまとまるかによって期間が大きく変動するポイントです。子どもの入学など、入居したい時期が決まっている場合は、そこから逆算して早めに計画をスタートさせることが大切です。

注文住宅と建売住宅の流れと期間の違い

一戸建てには、自分で設計する「注文住宅」と、すでに完成しているか建築中の「建売住宅」があります。それぞれの流れと期間には大きな違いがあります。

◆注文住宅

土地探しから始め、間取りやデザイン、設備などを一つひとつ決めていく家づくりのスタイルです。自由度が高い分、打ち合わせや設計に時間がかかり、入居までの期間は1年〜1年半と長くなる傾向があります。この記事では、主にこの注文住宅の流れを解説します。

◆建売住宅

土地と建物がセットで販売されている住宅です。すでに完成しているため、契約から入居までの期間が1〜3ヶ月程度と非常に短いのが特徴です。間取りや仕様の変更はできませんが、すぐに新生活を始めたい方には適しています。

STEP1 準備・計画(期間の目安:3〜6ヶ月)

家づくりの流れの中で、最も重要といえるのがこの「準備・計画」のステップです。ここでの準備が、今後の家づくり全体の方向性と満足度を大きく左右します。

理想の家と暮らしのイメージを家族で共有

まずは、新しい家で「どんな暮らしがしたいか」を家族でじっくり話し合うことから始めましょう。漠然としたイメージを具体的な言葉にしていくことが大切です。

  • ・なぜ家を建てたいのか? 「子ども部屋が欲しい」「庭で家庭菜園がしたい」「趣味のスペースが欲しい」など、家を建てる目的を明確にします。
  • ・どんな家に住みたいのか? 間取り(部屋数や広さ)、デザイン(モダン、ナチュラルなど)、性能(耐震性、断熱性)など、理想の家の条件をリストアップしてみましょう。
  • ・譲れない条件と妥協できる条件は? すべての希望を叶えるのは難しいため、優先順位をつけておくことが重要です。

予算計画と自己資金の準備

理想のイメージと並行して、家づくりにかけられるお金、つまり予算計画を立てます。

家づくりの総予算は「土地の購入費用」+「建物の建築費用」+「諸費用」で構成されます。特に見落としがちなのが「諸費用」で、これは税金や登記費用、住宅ローン手数料などを含み、一般的に土地・建物価格の5〜10%程度が必要と言われています。

現在の年収や貯蓄額から、無理のない返済計画を立てられる総予算の上限を把握しましょう。自己資金(頭金)をいくら準備できるかも確認しておくことが大切です。

住宅ローンの情報収集と事前審査

多くの方が利用する住宅ローンとは、家を建てるために金融機関からお金を借りる仕組みのことです。金利や返済期間は金融機関によって様々なので、複数の銀行の情報を集めて比較検討しましょう。

そして、この段階でぜひ行っておきたいのが住宅ローンの「事前審査(仮審査)」です。 事前審査とは、本格的な申し込みの前に、年収などの情報から「いくらまで借りられそうか」を簡易的に審査してもらう手続きのこと。早めに受けておくことで、借入可能額の目安が分かり、より現実的な予算計画を立てられるという大きなメリットがあります。

住宅ローンについて、もっと詳しく知りたい方は下記で詳しく紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

住宅ローンは最長50年|長く借りて早く返すなら何年で返すのが得なのか?

STEP2 土地探し・住宅会社選び(3〜6ヶ月)

予算の目処が立ったら、次は家を建てる「土地」と、家づくりを依頼する「パートナー」を探すステップに進みます。

土地がない場合の土地探しの手順と注意点

すでに土地を持っている場合を除き、家を建てる土地を探す必要があります。土地探しは家づくりの満足度を左右する重要な工程です。

土地の探し方

  • ◆不動産情報サイトで探す… SUUMOやHOME’Sなどのポータルサイトで、希望エリアの土地情報を自分で探します。
  • ◆不動産会社に相談する …地域の不動産会社に希望条件を伝え、非公開物件を含めて紹介してもらいます。
  • ◆建築会社に相談する …家づくりを依頼したいハウスメーカーや工務店に、土地探しも併せてお願いする方法です。建築のプロの視点で土地を選んでくれるメリットがあります。

土地探しの注意点

  • ・法的規制の確認点・・・土地には「建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)」や「容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)」など、建てられる家の大きさを制限する法律があります。希望の家が建てられる土地か必ず確認しましょう。
  • ・周辺環境の確認・・・スーパーや学校までの距離、交通の便、日当たりや風通しなど、実際にその土地で生活することをイメージして、昼と夜、平日と休日など時間を変えて現地を訪れるのがおすすめです

ハウスメーカー・工務店・設計事務所の比較と選び方

家づくりの依頼先には、主に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分たちに合ったパートナーを見つけることが成功のカギです。

  • ◆ハウスメーカー 
  • 全国規模で事業展開しており、ブランド力があります。商品が規格化されていることが多く、品質が安定していて工期も比較的短いのが特徴です。モデルハウスで見学できるため、完成イメージが掴みやすいのもメリットです。
  • ◆工務店
  • 地域に密着して営業している会社が多く、地域性や風土を活かした家づくりが得意です。ハウスメーカーに比べて設計の自由度が高く、柔軟な対応が期待できます。
  • ◆設計事務所
  • 施主の要望に合わせてゼロから家を設計する専門家です。デザイン性が高く、唯一無二のこだわりの家を実現したい場合に適しています。設計と施工が別になるため、工事は工務店が行います。

建築会社への相談と見積もり依頼

気になる会社を2〜3社に絞り込んだら、実際に相談に行き、プランと見積もりを依頼します。このとき、STEP1でまとめた理想のイメージや予算を伝えることで、より具体的な提案を受けられます。

複数の会社から見積もり(相見積もり)を取ることで、費用や提案内容を比較検討でき、適正な価格を知ることができます。ただし、金額だけで判断せず、担当者との相性や提案の質、会社の信頼性などを総合的に見て、心から信頼できるパートナーを選びましょう。

STEP3 設計・契約(期間の目安:3〜6ヶ月)

建築会社が決まったら、いよいよ理想の家を具体的に形にしていく設計のステップです。法的な契約も含まれるため、慎重に進める必要があります。

間取り・設備・仕様の打ち合わせ

建築会社の設計担当者と、詳細な打ち合わせを重ねていきます。間取りはもちろん、キッチンやお風呂などの設備、壁紙や床材といった内装、コンセントの位置まで、決めることは膨大にあります。

この打ち合わせは、10回程度、期間にして3ヶ月以上かかることも珍しくありません。後悔しないためには、ショールームで実物を確認したり、SNSなどで情報収集したりしながら、家族の優先順位に沿って一つひとつ丁寧に決めていくことが大切です。

建築工事請負契約の締結とチェックポイント

すべての仕様が固まり、最終的な図面と見積金額が確定したら、建築会社と「建築工事請負契約」を結びます。これは「この内容・金額で家の建築を正式に依頼します」という法的な契約であり、一度結ぶと簡単には変更できません。

契約前には、以下の点を必ず確認してください。

  • ・契約書 – 契約金額、支払いスケジュール、工事期間、遅延した場合の規定などが明記されているか。
  • ・設計図書(図面)– 最終的に合意した間取りや仕様が正確に反映されているか。
  • ・工事請負契約約款 – トラブル時の対応や保証に関する細かい規定が書かれた書類。
  • ・見積書 – 含まれる工事内容と含まれないもの(別途工事)の範囲が明確か。

契約書の内容は専門的で難しい部分もありますが、納得できるまで説明を求め、隅々まで目を通すことが非常に重要です。

住宅ローンの本審査申し込みと金銭消費貸借契約

建築工事請負契約を結んだら、その契約書を金融機関に提出し、住宅ローンの「本審査」を申し込みます。本審査に通過すると、正式に融資が承認されます。

その後、金融機関との間で「金銭消費貸借契約(きんせんしょうひたいしゃくけいやく)」を結びます。これは「金消契約」とも呼ばれ、借入額や金利、返済期間などを定めた、住宅ローンの正式な契約です。

STEP4 着工・工事(期間の目安:4〜6ヶ月)

契約が完了し、建築確認申請(建てる家が法律に適合しているかの審査)が下りると、いよいよ家の建築工事が始まります。図面上のプランが、職人たちの手によって現実の建物になっていく工程です。

地鎮祭から着工までの建築工程

工事を始める前に行うのが「地鎮祭」です。これは、その土地の神様に工事の安全と家の繁栄を祈願する儀式です。必ずしも行う必要はありませんが、家づくりの思い出として実施する方が多いです。

また、工事が始まると騒音などで近隣に迷惑をかける可能性があるため、着工前に建築会社の担当者と一緒に近隣へ挨拶回りをしておくと、その後の関係がスムーズになります。

基礎工事から上棟までの流れ

新築工事は、家の土台を作る「基礎工事」から始まります。地面を掘り、鉄筋を組んでコンクリートを流し込み、頑丈な基礎を造ります。

基礎が完成すると、いよいよ家の骨格を組み立てる「上棟(じょうとう)」または「棟上げ(むねあげ)」です。柱や梁などの構造材が一日で一気に組み上げられ、家の形がはっきりと見えてくる、家づくりの中でも特に感動的なイベントです。

内装・外装工事と現場確認のポイント

上棟後は、屋根や外壁、窓などを取り付ける外部工事と、床や壁、天井などを造作する内部工事が並行して進められます。電気の配線や水道の配管工事もこの段階で行われます。

工事期間中も、可能な範囲で現場に足を運び、自分の目で進捗状況を確認することをおすすめします。図面だけでは分からなかった部分を確認したり、職人さんたちとコミュニケーションを取ったりすることで、家づくりへの愛着も一層深まるでしょう。

STEP5 完成・入居(期間の目安:1〜2ヶ月)

長い期間をかけた家づくりも、いよいよ最終ステップです。夢のマイホームが完成し、新生活をスタートさせるための手続きを進めます。

完成立会い(施主検査)と手直し

建物が完成すると、引き渡し前に行われるのが「完成立会い(施主検査)」です。これは、施主(あなた)が、契約通りに家が建てられているか、傷や汚れ、不具合がないかを最終チェックする非常に重要な機会です。

図面や仕様書を手に、隅々まで厳しくチェックしましょう。もし気になる点があれば遠慮なく指摘し、引き渡しまでに手直しをしてもらいます。

主なチェックポイント

  • ・ドアや窓の開閉はスムーズか
  • ・床や壁に傷や汚れはないか
  • ・コンセントやスイッチの位置は図面通りか
  • ・水回りの設備は正常に作動するか
  • ・収納の扉や棚に不具合はないか

建物の引き渡しと登記手続き

施主検査で指摘した箇所の手直しが完了したら、いよいよ「引き渡し」です。建築会社から鍵や保証書、設備の取扱説明書などを受け取り、家の所有権が正式に移ります。この際、工事代金の残金を支払うのが一般的です。

引き渡しと同時に、法務局で建物の「登記手続き」を行います。これは、建物が誰のものであるかを公的に示すための手続きで、「表示登記」「所有権保存登記」「抵当権設定登記」などがあります。手続きは複雑なため、司法書士に依頼するのが一般的です。

引っ越しとアフターサービス

引き渡しが完了すれば、いつでも引っ越しが可能です。引っ越しの準備と並行して、役所での住所変更手続きや、電気・ガス・水道などのライフラインの契約も忘れずに行いましょう。

また、入居後も建築会社との関係は続きます。多くの会社では、定期点検などの「アフターサービス」が用意されています。保証期間や点検のタイミングなどを事前に確認し、末永く快適に暮らせるように備えましょう。

家づくり初心者が抱える疑問Q&A

最後に、家づくりを考え始めたばかりの方からよく聞かれる質問にお答えします。

自己資金はいくら必要?頭金なしでも建てられる?

自己資金(頭金)がなくても家を建てることは可能ですが、諸費用分は現金で準備しておくと安心です。

かつては物件価格の2割程度の頭金が必要と言われましたが、現在では頭金なしで全額を住宅ローンで借りる「フルローン」を利用できるケースも増えています。 ただし、フルローンは借入額が大きくなるため月々の返済負担が増える点や、諸費用(登記費用やローン手数料など)は現金で必要になる場合もあり注意が必要です。少なくとも諸費用分の100万〜200万円程度は自己資金として準備しておくと安心です。

家を建てたいと思ったらまず何から始めるべきか

まずは「家族で理想の暮らしについて話し合うこと」と「ざっくりとした予算感を掴むこと」から始めましょう。

この記事のSTEP1で解説した通り、家づくりの第一歩は、どんな家でどんな生活を送りたいかを具体的にイメージすることです。同時に、現在の収入や貯蓄から、どれくらいの予算なら無理なく月々のローンの支払いに充てられるかを考えることが重要です。 この2つが明確になることで、その後の土地探しや住宅会社選びがスムーズに進みます。

親の土地に家を建てる場合の注意点

土地代がかからない大きなメリットがありますが、「税金」と「住宅ローンの担保」に注意が必要です。

親が所有する土地に家を建てる場合、土地の購入費用がかからないため、総予算を大幅に抑えられます。しかし、以下の点に注意が必要です。

  • ・贈与税の問題… 土地を無償で借りる(使用貸借)場合は問題ありませんが、土地の名義を自分に変える(贈与)と、高額な贈与税がかかる可能性があります。
  • ・住宅ローンの担保… 住宅ローンを組む際、通常は土地と建物の両方を担保に入れます。親の土地を担保に入れることになるため、親の同意(連帯保証人になることを求められる場合も)が必須です。
  • ・将来の相続… 他の兄弟がいる場合、将来の相続時にトラブルにならないよう、事前に家族間でよく話し合っておくことが大切です。

まとめ

家を建てるまでの流れは、大きく5つのステップに分かれています。

  1. 準備・計画: 理想のイメージと予算を固める

  2. 土地探し・住宅会社選び: 最高の場所とパートナーを見つける

  3. 設計・契約: 理想を形にし、正式な契約を結ぶ

  4. 着工・工事: 家が実際に建てられていく

  5. 完成・入居: 最終チェックを経て新生活をスタート

全体で1年〜1年半という長い期間がかかりますが、一つひとつのステップで何をすべきかを理解しておけば、決して難しいことではありません。

家づくりは、あなたの家族の未来を創る大切なプロジェクトです。この記事が、あなたの理想のマイホーム実現への第一歩となれば幸いです。まずは家族でじっくりと話し合い、楽しみながら家づくりの計画を始めてみてください。

補助金や注文住宅を建てる前に知っておきたいポイントも事前に確認してみてくださいね。

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