海沿いの家づくりの注意点と対策|メリット・デメリットも解説
海沿いの家の暮らしには、日常生活の中で海の景観を楽しめる良さがあります。特にサーフィンや釣りなどの趣味がある人にとって海が身近にあることは大きな魅力です。
ただ、海沿いの家には塩害や台風などのリスクがあり、観光客を煩わしく感じる地域もあります。デメリットによる後悔を防ぎ、楽しく快適に暮らせる海沿いの家を建てる為の対策を考えていきましょう。
海沿いの家のメリットと魅力
誰もが憧れる海沿いの家での暮らしには、たくさんの魅力があります。
海ならではの眺望やリゾート気分を毎日味わえる
陸地とは違い、都市開発が進んでも高層ビルが建ち並ぶことのない海の景観は、永遠にその姿を変えることはありません。
海沿いの家ではいつまでもその眺望の美しさを楽しめ、リゾート気分を味わえます。
サーフィンや釣りなどを楽しめる
海まで遠い地域に住んでいると、まだ暗いうちに家を出なくては波に間に合わなかったり、魚が釣れやすい時間帯を逃してしまったりします。
季節によっては渋滞に巻き込まれてしまうこともあり、趣味の楽しさがあるとは言っても都内から海辺までの道のりを考えると、ストレスになることもあるでしょう。
お子さんを連れての海水浴で帰宅時渋滞に巻き込まれると、疲れも倍増してしまいます。
海沿いの家ではそのようなことがなく、いつでも自転車や徒歩で海に行き趣味を楽しめます。
同じ趣味の友達を見つけやすい
海沿いの家の住民には、同じように海での趣味を楽しむために住まいを選んだ人が少なくありません。
共通の趣味がきっかけで顔見知りになって話が弾み、気のおけない友人関係が広がっていくことも海の近くに暮らす楽しさのひとつです。
温度変化が少なく過ごしやすい
海水は太陽熱による温度変化が少ない為、海のそばの地域では夏涼しく冬暖かいという特徴があります。
陸地の中でもアスファルトに覆われビルが乱立している都市部と海辺では、同じ県内であっても気温に大きな違いがあります。
海水は夏でも日が昇ってからすぐに熱くなることはなく、冬には日が沈んでからも急激に冷えることがありません。
その為、海沿いの家では夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
施工エリア:二宮町・大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市・寒川町
海沿いの家のデメリットと注意点
海という自然が数々の恩恵を授けてくれる海沿いの家ではありますが、デメリットもあります。
どれも事前に解決できることなので、暮らし始めてから不便を感じない家づくりを進める為に、新築時に対策しておくべきことを確認していきましょう。
塩害の影響を受ける
塩害とは海水によって農作物が被害を受けることや、海から運ばれてきた塩分がコンクリートの内部の鉄筋を錆びさせたりすることです。
そしてこの塩害は個人の住宅にも起こります。
例えば、外壁や窓が汚れたり、水きり部分の板金やカーポート、庭のフェンス、自動車や自転車に錆ができてしまったりすることがあります。
洗濯物を外に干しにくい
海に近い地域では風向きや湿度によっては洗濯物が乾きにくかったり、塩のニオイがついてしまったりすることがあります。
また、極めて海に近い場合、強風の日には浜辺の砂が風に舞って洗濯物についてしまうこともあります。
湿度が高くコケやカビが生えやすい
海の近くでは湿度が高くなる為、日当たりが悪いと外壁に苔がついてしまったり、換気が悪いと家の中にカビが生えてしまったりしやすいという問題が発生します。
この問題は穏やかな湘南エリアでも対策の必要があります。
自然災害のリスクが高い
海の近くの地域では台風の被害を受ける可能性が高く、大地震が発生した際には津波のリスクもあります。
音がうるさい場所もある
地方によっては海の近くでは強い風が吹いている日が多く、風の音をうるさく感じる時があります。
地域によってはビーチで遊んでいる人の声や音楽をうるさく感じたり、夜遅くまで歩き回っている観光客の声が聞こえてくることがあるかもしれません。
また、港の近くでは漁船やフェリーのエンジン音が朝から聞こえてくるような場所もあります。
施工エリア:二宮町・大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市・寒川町
海沿いの家づくりで後悔を防ぐポイント
湘南エリアは荒れやすい海の近くではないとはいえ、海沿いの家を新築する際は、暮らし始めてからの後悔を防ぐ為の対策をしておくことが大切です。
塩害対策をする
エアコン室外機や給湯器など室外に設置する住宅設備機器の中には、塩害仕様の製品を製造しているメーカーもあります。
また、車や自転車の塩害はこまめな洗車とコーティングで防げるので、車や自転車のお手入れがしやすいような外構計画が塩害対策として役立ちます。
その他にはインナーガレージのある家にすることも非常に有効です。
強風対策をする
強風には窓と換気の対策が必要です。
窓にシャッターをつける
台風や強風で硬い物が飛んできて窓ガラスを割ってしまうような事態にならないよう、シャッターを取り付けておくと安心です。
割れない窓ガラスにする
シャッターがつけられない窓には、合わせガラスという衝撃を受けてもヒビが入るだけで割れないガラスにしましょう。
このガラスは防犯対策としても役立ちます。
湿度対策をする
強風で窓を開けられなくても、家の中の湿度を高くしない空調計画が必要です。
日常的に家の中の湿度が調整されていると、カビの発生を抑えられることに加え、風が強く窓が開けられない日には窓を開けなくても換気ができます。
室内干しできる間取りにする
洗濯物をカラッと乾かす為にはランドリールームが役立ちます。
ランドリールームを作ると床面積が圧迫されてしまうというような場合には、洗面所をランドリールームとして併用したり、ロフトや2階ホールに室内干しスペースを設けたりする間取りも効果的です。
デメリットが少ない土地探しをする
海沿いの家と一口に言っても地域によって環境が異なります。
自然災害という面から考えて安全な地域であり、犯罪や観光客といった人為的な面からも問題の無い地域であることが大切です。
ハザードマップを確認する
海沿いの地域に限らず日本全国どの地域においても自然災害のリスクはあります。その為、土地探しの際には利便性や敷地周辺の環境を考える前に、まずハザードマップを確認しましょう。
こちらから津波や高潮も含めて自然災害のリスクを事前に確認できます。
>>>国土交通省 水管理・国土保全局 防災課 ハザードマップポータルサイト
現地を何度か訪れてみる
海の近くでは季節によっては観光客が増え、道路が渋滞したり騒がしくなったり、治安が低下したりする地域がないとは言えません。
また、敷地は敷地周辺の環境によって日当たりや風通しの良さが変わります。
家を建てる候補地がみつかったら、平日と週末、天気の良い日と悪い日など条件を変えて訪れてみると良いでしょう。
違う季節にも見学しようと考えていると土地は売れてしまうので、具体的な土地探しではなく、ふんわりと家づくりを考え始めた時点で、家を建てたい地域に出かけてみるのも良い方法です。
建築費用とランニングコストを正確に把握する
海沿いの家で発生する可能性があるリスクの対策を行うための建築費用と、暮らし始めてからのランニングコストを正確に把握しておくことが大切です。
新築時、外壁や屋根、室外機などには塩害に強い建材を使ったり、ランドリールームやインナーガレージのある家にしたりすることで、建築費を含む初期費用が一般的な住宅よりもかさむことがあります。
ただ、初期費用を抑える為に新築時の塩害対策をしなければ、暮らし始めてからのメンテナンス費用がかさみます。
その為、新築時には塩害対策をどこまですれば、暮らし始めてからのメンテナンス費用を抑えられるのか、コストバランスを考えた上で計画を進める必要があります。
そこで大切なことは、海沿いの家について熟知している専門家のアドバイスを受けることです。
地元に詳しいハウスメーカー・工務店に相談する
海沿いの家と一般的な住宅では、いかに穏やかな湘南エリアの海であっても、海から受ける影響の有無による違いがあります。
また、海からの距離によっても海から受ける影響の大きさが変わります。
海沿いの家づくりの実績が豊富な建築会社に相談すれば、塩害対策やメンテナンスについて確実なアドバイスを受けることができます。
さらに土地探しもいっしょに進めれば、デメリットの少ない海沿いの家が建てられる土地が見つかる可能性も高くなるのでおすすめです。
施工エリア:二宮町・大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市・寒川町
海沿いの家におすすめの間取りアイデア
海沿いの暮らしを楽しめる家の間取りをご紹介します。
開放感&リゾート感のある家(WTW HOUSE)
リビングと海の景観を一体にする大開口のあるリビングです。
リビングと庭を繋ぐウッドデッキでは海からの風を感じながら寛げます。
ウッドデッキのある家(ZERO-CUBE+BOX)
サーフィンや釣りが趣味のお施主様が、海沿いで暮らす為に新築された家です。
ZERO-CUBE+FUNの基本の間取りに1部屋追加(+BOX)して、LDKとつながるウッドデッキをリビングの延長として活用されています。
海から帰った時にも、散歩後に愛犬の足を洗う時にも大活躍するシャワー付き外水栓です。
広い庭&駐車場のある家 (ZERO-CUBE+BOX2)
「そこそこ都会から離れていて、ほどよく田舎でのんびりした町で暮らしたかった」というお施主様の願いを叶えた海沿いの家です。
大磯の海の近くの100坪の敷地内には、東京から訪れるお友達にびっくりされる何台もとめられる駐車場があります。
広い庭には耐塩性のあるオーストラリアの植物が植えられています。
この事例はZERO-CUBE +BOX2です。
ビルトインガレージのある家 (ZERO-CUBE+GARAGE)
海や山が近く空気が良くて、静かな大磯の暮らしを楽しめる海沿いの家です。
シャッター付きのビルトインガレージは愛車を盗難やいたずらから守ってくれるだけでなく、塩害によるサビなどの防止にもつながります。
直接家の中に出入りできる動線があれば、雨の日に車を使うときにも便利です。
この事例はZERO-CUBE +GARGEです。
ルーフバルコニーのある家 (ZERO-CUBE+SKYBALCONY)
屋上でリゾート気分を味わえる海沿いの家です。
プールを出して遊んだり、BBQをしたりして夏を満喫できそう。
花火大会もスカイバルコニーから見られるので、会場の混雑や行きかえりの渋滞のストレスなく家族でゆったり楽しめるそうです。
リビングから出られる1階テラスはドッグランになっています。
この事例はZERO-CUBE +SKYBALCONYです。
施工エリア:二宮町・大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市・寒川町
まとめ
海の近くでの暮らしは自然の中でゆったりとした日常を生み出します。
その暮らしを安心して維持する為には、新築時には湿度や塩害への対策と暮らし始めてからのメンテナンス計画が大切です。
湘南・西湘エリアの海の近くで暮らせたらいいなとお考えの際にはお気軽にご相談ください。
施工エリア:二宮町・大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市・寒川町