土間のある家を狭小地に建てる|20坪〜40坪の間取り、土間のある暮らしのメリット・デメリット、費用
土間のある家を狭小地に建てようと計画される場合、「狭小地でも実現できるのだろうか?」と悩まれることがあるのではないでしょうか?
土間のある暮らしに憧れるけれど、狭小地では無理だろうとあきらめる前に、20坪程度の土地に土間のある家を実現させた施工事例をご覧ください。
狭小地でも土間のある家は建てられます。
土間のある家を狭小地に建てる|延べ床面積20坪〜40坪の間取り事例
狭小地での間取り作成時には、「土間のある家にはしたいが、無理に土間を設けて、居室や水回りの面積が圧迫されるのは困る」とお考えになり、土間を設けるかどうか悩まれる方が多いと思います。
そこで考えたいことが間取りの工夫です。
暮らしやすさ=床面積の広さではありません。
間仕切りを設け過ぎない、玄関ホールや廊下に床面積を使わないなどの取り組みで、少ない床面積であっても、暮らしやすい土間のある家は実現します。
【延べ床面積24.5坪】3LDK+土間
1階と2階の床面積がそれぞれおよそ12坪の、コンパクトな土間のある家です。
建ぺい率など土地の建築制限によって変わりますが、20坪代の狭小地でも十分に建てられます。
もし、建ぺい率80%の土地であれば、土地面積が16坪ほどでも建築できる間取りです。
7帖の広々とした土間はリビングと隣接しています。
リビングは高い天井と、プライバシーを確保しつつ、たくさんの陽射しを採りこめるハイサイドライト・スケルトン階段との組み合わせで、開放的な空間に仕上がっています。
延床面積 | 24.5坪 |
---|---|
床面積1F | 12.25坪 |
床面積2F | 12.25坪 |
関連コラム【キャンプができる家を建てるなら】9つのコツ・5つの注意点とは│キャンプができる家の事例も紹介
【延べ床面積32.00坪】キューブ型 4LDK+土間
趣味の部屋として使える庭から出入りできる広い土間のある家です。
室内では汚れが気になる作業もできます。
延床面積 | 32.00坪 |
---|---|
床面積1F | 16.00坪 |
床面積2F | 16.00坪 |
【延べ床面積32.00坪】北欧スタイル 4LDK+土間
▶湘栄建設の『施工事例』を見てみる!
庭から出入りできる広い土間のある家です。
趣味のスポーツ用品を収納する他、愛犬の遊び場としても活用されていらっしゃる事例です。
「ここはうちの三匹の犬たちの遊び場でもあります。スノボのワックスがたれて汚れたり、犬がおしっこしちゃっても、ガレージは床が土間なのでデッキブラシですぐ簡単に洗い流せて便利」と奥様の声です。
延床面積 | 32.00坪 |
---|---|
床面積1F | 16.00坪 |
床面積2F | 16.00坪 |
【延べ床面積32.26坪】2LDK+土間+屋上
ウッドデッキとリビングの中間に広い土間がある、1階16坪の住宅です。
この事例のようにリビングと隣接している土間は、家具や植物の鉢を置いてリビングの延長として使えます。
延床面積 | 32.26坪 |
---|---|
床面積1F | 16.00坪 |
床面積2F | 14.92坪 |
ペントハウス | 1.34坪 |
【延べ床面積31.62坪】1LDK+2FR+土間
家の中心にあるインナーガレージとしての土間です。
ガレージから直接キッチンに行けるので、雨の日でも食料品の搬入が楽にできます。
延床面積 | 31.62坪 |
---|---|
床面積1F | 28.12坪 |
2F | 3.56坪 |
狭小地に建てる住宅であっても、間仕切りを減らしたり、スキップフロアと組み合わせたりすると、1階の床面積が16坪以下でも、効率良く土間を設けられます。
さらに、天井の高さや窓の位置、スケルトン階段などによって、日当たりと風通しの良さを確保し、開放的な空間が生み出されます。
施工エリア:大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市
土間のある家をモデルハウスでぜひ体感なさってください。
土間のある暮らしのメリット・デメリット
土間には暮らしやすさ・愉しさを生むという良さと同時に、注意点もあります。
土間のメリットだけが活きる家にする為には、新築時にデメリットへの対策をすることが大切です。
メリット
土間のメリットを活かす為には、間取り計画時に土間の使用目的を明確にしておくことと、使用目的に合わせた床材を選ぶことが大切です。
家の中が汚れない
土間があると、室内では汚れが気になる趣味の塗装作業やスポーツ用品のお手入れが気兼ねなくできます。
子どもやペットの泥汚れも土間で落としておけば、玄関をきれいに保てます。
土間に水で洗い流せる床材を採用すれば、活用範囲を拡げられます。
夏涼しい
コンクリートや、モルタル、タイルなど、熱を伝えない床材が使われた土間は、夏でも涼しく感じられます。
収納としてもリビングの延長としても使える
土間の使用目的に合わせて間取り計画を進めることで、収納にもリビングの延長にも、趣味のスペースにもなる柔軟さが土間の魅力です。
ちょっとしたおもてなしができる
家に上がってもらうほどの用事ではない来客時は、ベンチなどを置いておくと土間でおもてなしができます。
デメリット
間取りや内装材によってはデメリットが生じることがあります。
カビが生える心配がある
間取りによる通気性と採光性、床材や壁材によっては、土間は地面から近いので冷えます。
その為、冬は冷えた空気と暖房の熱が混ざって結露が発生しやすい状態になり、カビが生えてしまうことがあります。
「湿度を吸収しやすい珪藻土などの塗り壁や無垢材の壁にする」「吹き抜けや窓との組み合わせで風通しを確保する」などの対策が必要です。
足腰に負担がかかる
土間の床材にはタイルやコンクリートなど、硬い素材を使います。
その為、キッチンの床を土間にするというような場合、長時間の立ち仕事で足腰に負担がかかる恐れがあります。
収納やリビングの延長としての土間であれば、問題ありません。
冬は冷える
タイルやコンクリートには、無垢材や畳のような温かみがありません。
その為、リビングと隣接させる土間の場合、土間からの冷気がリビングを冷やします。
このような状況にしない為には、新築時に基礎部分に断熱材を入れる必要があります。
また、住宅全体の断熱性の高さも必要です。
土間の造作費用
土間の造作費用は面積と床材の種類によって変わります。
また、施工を依頼する会社によっても変わります。
その為、面積や床材の種類が確定しないと正確な費用は算出できません。
ただ、新築時に最も価格を抑えられるコンクリート土間を設けるのであれば、坪単価が70~80万円のハウスメーカーでは同じように70~80万円/坪、ローコストのハウスメーカーでは30~50万円/坪、工務店であれば60~70万円/坪程度が目安です。
床材に高級なタイルや天然石を使うと費用が嵩みます。
まとめ
狭小地であっても暮らしやすい土間のある家は実現できます。
実現に向けては、家全体の床面積とのバランスの他に、以下2点を基にして間取り計画を進めることが大切です。
① 土間の使用目的を明確にしておく
② 趣味や持ち物の量などを含めて家族の暮らし方に合わせる
「狭小地なので土間のある家にすることに不安がある」という場合にはお気軽にご相談ください。
施工エリア:大磯町・平塚市・茅ケ崎市・藤沢市
土間のある家をモデルハウスでぜひ体感なさってください。